渡辺浩二設計室 のブログ

〒684-0033 鳥取県境港市上道町3256上道ビル6号 TEL/FAX : 0859-42-5357
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年をとるほどに、時間の過ぎるのがどんどん速くなる、とはよく言われることですが、ここのところ、それこそ1年があっという間だなあと感じるようになって、指折り数えてみると、建築業界のお世話になりはじめてから、まもなく27年になります。


そして、気づけば弊社も昨日 (18日) で業務開始から6年目に入りました。いまこうして振り返っても、本当にあっという間でした。


とはいえ、この間、ご計画完了・現在進行形のクライアント様と専門工事業者の皆さん、建物検査法人と検査にお邪魔する現場の方々、製図講座のスタッフの方々と生徒さんたち、同じ土俵で頑張っている建築士の皆さん、そしてこのブログを読んでくださっている皆様・・・・・と、思い浮かぶままに書き記してゆけばおそらくキリがなくなるほどに、本当にたくさんの関わり合いのなかで 「生かされている」 のが弊社であり、そのなかでの役割、できること、しなければならないことは、この5年で5年分だけ明確になり、その思いはさらに強くなりました。


5年前、業務開始と同時にホームページを立ち上げ、そのなかで「店主敬白」 (Click!) と題して、建築の、とりわけ住まいづくりについて、それまでの経験から感じていたことを書いたのですが、5年後の現在、建築を取り巻く環境は、幸いなことに不況感は脱して、というかむしろ忙しいほどになっています。


一方で、そうした表面的な忙しさとは別に、かし保険や第三者機関の検査等で他社さんの現場を拝見するごとに感じるのですが、仕様や管理方法を工夫しながら、各社それぞれにそれぞれの現場での品質管理に誠実に取り組まれています (このことは、背景にある設計や積算についても同じことが言えるのでしょう) 。地に足の着いた家づくりは各地で確実に着実に進められていて、この流れに取り残されないよう、私も日々精進せねばなりません。


そしてこの感触は、皆で、この業界の誇り、とでもいうようなものを作り上げ積み上げているような連帯感に繋がる、なんだかほっこりできる手応えでもあります。もちろんそうした 「ほっこり感」 のなかでも日々の業務はバリバリこなしてキリキリ働いていますから・・・・・現在図面、あるいは見積等をお待ちいただいているお客様にはすみません、もう少しだけお待ちください (本当にすみません) 。


本日で5年と2日目の弊社ですが、これからも、目の前のご計画、案件を更によりよいものにするために、知恵を絞り汗を流すことを一日ずつ、こつこつ積み重ねてゆく所存です。


引き続き、御贔屓の程、宜しくお願い申し上げます。
 
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あたらしい一年のはじまりです。


本年も、地に足のついた住まいづくりを、クライアント様、職方のみなさんと一緒に、コツコツ積み重ねてゆく所存です。 「安心して住み続けることのできる、家づくり」 を念頭に置きつつ、引き続き精進を重ねて参ります。


皆様には変わらぬご愛顧のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。


渡辺浩二
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先日、夏  (Click!)  に続いて今年2件目の真砂土舗装工事と、カーポート工事などと合わせた外構工事が完了、お引渡しとなりました。以前ご紹介したように真砂土舗装の 「真砂土+マグネシウム」 は、雑草対策に加えて、その保水性により、夏の照り返しを抑えることができる素材でもあるのですが、お引渡しの際、寒い季節の今だからわかったのは、気温が低くても足元からの放射冷却 (底冷え) は無いのだなあ、ということでした。


今回のように、昔からの住宅地での工事は、工程が進み現場が仕上がってゆくにつれて資材置き場と重機、駐車スペースの確保に頭を悩ますのが常なのですが、発注者様にご協力いただきスペース、そして工程をなんとかやり繰りして、無事、完成へと漕ぎ着けることができました (ありがとうございました) 。


また、上の写真では奥のほうにチラッと見えるほどですが、既存配管を避けながら柱の位置決めをおこない、かつ、丁寧に剥がした既設インターロッキングの目地に沿って建て方をおこなってくれたカーポート工事と、不規則な土間勾配に併せて既存雨水枡を加工・高さ調整し、そして剥がしたインターロッキングひとつひとつの側面を削って微調整しながら元通りに貼り直してくださった左官工事の職方の皆さん、スケジュール調整に奔走してくれた営業さんには、この場を借りてお礼申し上げます (次の現場でもまた、皆さんのスキルをいかんなく発揮してもらえるよう、ふふふ企んでおりますからおたのしみに (笑)) 。


年内のブログ更新はこれで終了します。本年もたいへんお世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。

11月も中旬をすぎて、朝晩の冷え込みが一段ときびしくなりましたね。
そこで今回は、室内の暖房方法のひとつである 「床下エアコン」 について、実例とクライアント様の体験談を交えながら、ご紹介します。


床下エアコン、とは文字通り、 


「床下空間をあたためるためのエアコン」 のことで、


あたためられた床下の空気を床上にも循環させて、建物 (室内) 全体をあたためる空調計画の総称としても用いられます。その空調メカニズム、というか原理をずらずらと箇条書き (このあとで実際の事例をご覧いただくので、ここは読み飛ばしてもらっても大丈夫です^^;) にすると、


基礎断熱の床下 (=室内空間と同じ環境) にあたたかい空気を送ると、
1:床下空間があたたかくなる
2:熱伝導により、1階の床があたたかくなる
3:床下の容積を超えた空気は、1階床の吹出口から吹き出して、1階の室内をあたためる
4:1階室内のあたたかい空気は上昇し、吹き抜けを経由して、2階の室内をあたためる
5:2階室内のあたたかい空気は、さらに上昇して2階の天井で留まり、
6:留まったあたたかい空気は、電動ファンで強制的に集められて、
7:ダクトを経由して床下空間に送られ、
8:床下空間があたためられて、熱伝導によって、1階の床はあたたかくなり・・・


を繰り返して、室内を一定の温度に、均一に保ちます。


近年のエアコン製品の高効率化に加えて、上のような循環を繰り返すほどに空調負荷が減ってゆくところから、エネルギー効率の非常に高い空調方式である、と言われています。

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上の写真は、今年2月に竣工した 「上乃木の家」  (Click!)  のリビングの東側を写したものです。階段下に見える、壁面収納左下の地袋 (じぶくろ) 部分が、エアコンの設置場所です。

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拡大するとこのような感じです (下がちょっと切れていますね・・すみません) 。地袋正面の木製格子と上部の天板は、将来のメンテナンス等に備えて取り外し可能になっていて、地袋内部のエアコン室内機は、給気をおこなう上部が1階床上に突き出た状態の 「半埋め」 に設置してあります。ここから木製格子を経由して1階リビングの空気を取り入れ、床下にあたたかい空気を送り出すのですが、次第にリビング床面がほんのりと温かくなってゆくのは、床暖房の 「それ」 です。


送り込まれた床下空間のあたたかい空気は、床下の容積を超えると1階床面の吹出口 (下の写真) から吹き出して、1階リビングを暖めます。そして、あたためられた空気は上昇して、吹き抜けを経由して2階をあたためてから、冒頭の箇条書きのように、2階天井面まで上昇したところで、ファンとダクトで強制的に床下へ戻されます。床下に戻った暖気はその後、吹出口、1階リビング、吹抜経由で2階、2階天井からまた床下へ、といった循環を繰り返します。
   
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吹出口は 当初は室内の見えがかりを考慮して、エアコン設置位置からもっとも離れた対角方向となる、西側の壁面沿いの設置のみとしました。まずはひと冬過ごされて、そのうえで必要に応じて増設等を検討するお約束にしていたのですが、今秋のご相談・ご検討の結果、放射冷却をより抑えるために、ガラス窓の真下に2か所、吹出口を増設することとなり、先日、無事工事が完了しました。


上の写真は完了時のものです。窓下に見える二つの 「グレーの長方形」 が、増設した吹出口で、二重のスリットがスライドする構造により、開度が調節できるようになっています。製品はこれまでの事例同様、(株)環境創機さんの吹出口を採用しています (一般の方も直接購入  (Click!)  ができるようになっていました) 。


今回あらためてクライアント様に感想を伺ったのですが、建て替え前 (築50年) の寒さとの比較となってしまうことを差し引いても、かなり快適に過ごしていただけているようで、とりわけ 「リビングの床が全面ぬくぬく」 の生理的快感は予想以上、とのことでした。併せて光熱費の実績もこれまでのほぼ半額、といった結果となり、まだ1シーズン弱ではありますが、ランニングコスト削減にいくらかの貢献ができているようです (蛇足ながらコストについてもうひと言付け加えるならば、本計画ではイニシャルコスト削減においても、ご提案のかなりの部分を採用していただき、おかげさまで良い結果に繋げることができています) 。


そして、
ヒートポンプによる空気の加熱、が、エアコン暖房の原理ですから、この方法では、暖房時に室内の空気を燃焼に用いることはなく、よって、暖房による室内への水蒸気発生はないのですが、このことは結露防止のみならず、いまの時期に特に言えることとして、奥様が実感を込めておっしゃられたのは、 


「部屋干しの洗濯物がよく乾く!!」 


とのことでした (なるほど) 。


冬の室内対策について、もしよろしければこちら  (Click!)  もどうぞ。※ 「家づくり資料室」

「市役所の固定資産税課から 『家屋調査のお伺い』 が届いたけど、心細いんでワタナベ君、調査のときに同席してもらえない?」


と、少し前に、今年お引渡しをしたクライアント様から電話をいただきました。


ご存知のように、固定資産税とは、


・国や県ではなく、市町村に納める税金で、
・税率は1.4パーセント (または1.5パーセントの市町村もある)
・その年の1月1日の、土地や建物 (家屋) などを基にして、
・ (建物の経年劣化の分は、年ごとに減額されてゆくものの、) 毎年納めないといけないもの


で、


建物分の課税についてもう少し加えて言えば、長期優良住宅の新築や高規格住宅への改修に対して、税額が安くなる制度などが設けられています。


今回クライアント様のところに案内が届いた 「家屋調査」 とは、新築後の建物に対して、来年課税する税額のベースとなる 「建物の課税標準額」 を算定するための現地調査のことです。この調査、私自身はこれまでなかなか機会に恵まれなかったのですが、今回は日程調整が叶い、先日、同席させていただきました (いつ以来だっけと指折り数えてみたら前回の同席が2006年で、実に11年ぶりの機会となりました) 。


調査は、担当の方が2人体制で来られるのが常、なはずでしたが、今回は部署内での研修を兼ねているとのことで、合計4名でのお越しでした (大挙して来られて最初は何事かと思いました^^;) 。用意するようにと前もって言われていた、建物図面である建築確認の副本をお渡しして、さて、どんな手順で作業されるのだったっけと調査担当の方の様子を窺いながら、クライアント様の隣で、主任氏からの説明に耳を傾けていたのですが、皆さん餅は餅屋というか、研修を兼ねているとはいえ、専門職らしい手際のよい作業と説明で、およそ30分ほどで全ての工程を済ませ、前回の印象同様、粛々と帰って行かれました。


検査済みを受けた建築確認の図面があれば、現地調査などしなくとも建物の内容は概ねわかるだろうに、とも思っていたのですが、ご説明の際、話の腰を折る失礼を承知でいろいろ質問させてもらったなかで、なるほど、確かに現地での確認が必要なこともあるのだなと納得した次第です。また、肝心の課税標準額、つまり固定資産税の税額 (※) も、当初に想定した通りにおさまるようで、ホッとしてもいます。


※税額=課税標準額*税率