渡辺浩二設計室 のブログ

〒684-0033 鳥取県境港市上道町3256上道ビル6号 TEL/FAX : 0859-42-5357
Text Size : A A A
Img_3a5fac2e248e79be9d5b59324a43413b

前回 (Click!) の続き、分割工事請負契約会についてです。会場は米子市公会堂 (Click!) 集会室です。


「分割」工事請負契約とは、


実際の施工(=工事をおこなうこと)者である専門工事業者さんたち、大工工事、左官工事、基礎工事、木製建具工事、電気設備工事・・・などの各業者さんが、それぞれ専門の工事内容と範囲において、発注者(施主)様と個別に結ぶ工事請負契約です。


直接の契約関係にあることにより、発注者(施主)様と工事の実働部隊である専門工事業者さんの「顔」がお互いに、より「見える」契約形態であるともいわれています。


※このあたりの事柄については、以前のブログ (Click!) にて綴りました。もしご参考になれば・・・

Img_b05d7b0fc53f33441ef01738a901763f

入札を経て決定した、今回の工事にあたる(=それぞれに請負契約を結ぶ)専門工事業者さんたち(20業種、17業者)です。技術、実績充分の猛者ぞろいです。


Img_c0dff2a3451a4fe085f7bdef1d1ceda1

写真奥、ホワイトボードに向かっているのが設計者兼・現場マネジメント担当者の渡辺浩二設計室、ワタナベ(私)、本契約の立会人(兼契約書作成担当者)です。これは契約会に先だちおこなった現場説明会での、専門工事業者さんからの質疑(部材の搬入経路について)に回答しているところです。

Img_248c4690008e7f357fd1d3ad48852b7b

現場説明会ののち、分割工事請負契約のスタートです。


それぞれの工事内容と範囲に応じて、各社個別に直接契約を結びます。
内容の最終確認の後、発注者(施主)様、専門工事業者さんそれぞれ署名捺印して契約書を取り交わし、これを全社分おこなって、契約会は無事終了です(M様、おつかれさまでした)。



Img_c2836bd29251b292cf260c207d3aa95c

最後に皆さんで記念撮影。さあ、いよいよ着工です。
Img_6fcb72511a24cee159167e4387ece075

先日、クライアントさん宅に別件でお邪魔した際、せっかくなのでと昨年5月に完成した、ウッドスクリーンの点検をさせてもらいました。

Img_8a637e982c71a0749e57eeeab1354af6

ベイスギを使った木製部分の、笠木の一部に色あせがみられたものの、スクリーン部分は完成時の状態そのままで、まだまだ再塗装の必要はなさそうです。

Img_623b3e8bc3194a9131412cece128a729

柱のアルミアングル、そして既存ブロックにひと工夫加えて転用した基礎も、よい状態でした。


Img_f60d19a486204ce423443e129757b23c

目隠しの塀、というよりも、「ウチとソトの境界を示しながら緩やかに区切る」要素として、それぞれの寸法を抑え気味に設計したのですが、建物、庭木をあわせてほどよいバランスに納まったのを再確認できて、素材選定と合わせてホッとするやらうれしいやらでした。


H様、ありがとうございました。折をみてまた、様子を見に伺います。


Img_01c59d259950a678ae05114b5a5fe076

東福原の家は、基礎工事中です。


建物の足元部分である基礎は、普段は建物の垂直荷重、地震時や台風のときには建物の揺れ(水平荷重)を地盤にスムーズに伝達できるよう、頑強で比重も大きな鉄筋コンクリート構造とします。


上の写真のように、鉄筋を組みコンクリートを流し込む前に、まずは地均しをおこない、その上を填圧した砕石によって、「鉄筋コンクリート製の耐圧版を支える土台」を成型します。この工程を「床(とこ)付け」といいます。


Img_d55a4f8736b844a2c314a8d067c6b515

その「床付け」ののち、生コン用の枠を設置して鉄筋を組んで、

Img_81d34db00ba0523c9f7ccd3ac5d0c65f

給排水管の経路も、この段階で確保しておきます。

Img_1ce87ba69ae78851b1386c9b7ffd7f3d
Img_fb4c769616f819ec13735b56fd37ab9a

今回は、力の流れに応じて、耐圧版の鉄筋間隔を2種類に分けた設計にしています。

Img_0ba5287292dccec55e913e951b19f2b5

3年前の夏のことです。


松江、堀川遊覧船に乗って終点が近くなったあたり、船から伝統美観地区の塩見縄手をぼんやり眺めていると、下見板、漆喰の壁と銀黒の瓦屋根が建ち並ぶ奥に、赤黒い鉄製の入母屋屋根があらわれました。


見るからに異質なのですが周囲から浮いている感じでもなく、というか馴染んでいるのに存在感があって、なんだか恐ろしく惹きつけられるというのか・・・いったいなんだこれはと船を下りて向かった先のその建物は、田部(たなべ)家23代、田部長右衛門氏が設立した「田部美術館」でした。帰宅後調べたら、竣工が1979年、設計は菊竹清訓さんでした。

Img_4724e8b630cbc0aa4e92a3636588f372

菊竹さんといえば、出雲大社庁の舎(1963)、東光園(1964)・・・・島根県立美術館(1998)など、山陰に多くの仕事を残されていますが、まさか塩見縄手に美術館を設計されていたとは、恥ずかしながらこのときまで知りませんでした。己の無知を棚にあげれば、主要道路沿いに建ちながらも、日常生活の速度、動線、視線を避けて巧妙に姿を隠している風でもありました。


通りから門をくぐり、館内への扉をあけると、展示品の茶道具もさることながら、(私のコメントなど、おこがましいのを承知で書けば)大胆でいて緻密で繊細な、その美術館自体に圧倒されたのですが、先日再訪した際、許可をいただいて館内(展示品以外)を写真に納めて帰りましたので以下、一部ですがお裾分けしますm(_ _)m

Img_c020e87b4d105a912baf660bbb5e999f
Img_14c829677c89e84568d549e7ad7058c6
Img_abed7b06be3fd6fcc9befb11af0f19e1

赤黒屋根の正体は、コールテン鋼でした。