渡辺浩二設計室 のブログ

〒684-0033 鳥取県境港市上道町3256上道ビル6号 TEL/FAX : 0859-42-5357
Text Size : A A A

日経新聞によると (Click!) 、「ディープサウスな大阪」のシンボルである通天閣に免震装置が組み込まれて、まもなく改修工事完了とのことでした。展望塔での免震改修工事は、世界初の試みなのだそうです(設計施工は竹中工務店)。


直通エレベーターがなかったこと、直下に市道が通っているため作業スペースとしてつかえないことや歴史ある外観への配慮などから、市道上の吹き抜けに作業用ステージを設け、地上10mの位置で構造上の分離をおこなう免震改修計画が、うっかりすると必然だったかのように記事を読んでしまいそうにもなるのですが、設計、施工を担当された方々が、発想、検討そして決断、さらには世界初の計画の実現に至るまでに克服してこられた課題とは、いったいどれほどのものだったのだろうかと想像するだけで胃がきりきりします。


一方、あたらしい場所に、クライアント様や職人さん達とのあたらしいチームによって、あたらしいかたちが生み出されるという意味では、すべての家づくりの現場にも 「世界初の試み」(と「胃がきりきり」(^^;)は、必ず含まれています。


中国四国地方は梅雨に入って、毎日ではないのですが、思い出したように降る雨に、先週の 「週一テニス」 は中止となりました。


ただでさえ運動不足で、昨年冬にはテニスの試合中に脚が攣(つ)って (Y様、その節はお世話になりましたm(_ _)m)、 今年に入っても、負荷のかかる運動の際はまあしょうがない(!)としても、出勤時に事務所への階段を上る時にも 「危ない」 ことが何度かあって、いくらなんでもこれはマズいぞと、意を決して先週の夜からウォーキングをはじめました。


コースは近所の江島大橋、例の 「ベタ踏み坂」 です。

Img_a00fb52babdb43c9ecd869757cb06c65

こうしてみると、すごい 「坂」 ですが、

Img_9ec0732fe7e1f5b1deeab0cc320ed749

歩いてみると、案外するする進みます。豊川悦司さん綾野剛さんの、ダイハツのCMで一躍有名になった江島大橋ですが、CM前までは、鳥取(境港)と島根(松江市八束町)をつなぐ幹線道路としてはもちろん、近所では 「ちょっとだけ坂になっているので、程良い運動になる」 散歩コースとして知られ、特にこの時期の夜は盛況です。私が往復するあいだにも、何人(組)もの方が、それぞれのペースを刻んでおられました。


写真は、境港から江島に渡り、折り返して 「復路」 の登りはじめです。この頃には身体もあたたまって筋肉もほぐれ、さああと半分だぞと気合十分です。


Img_6b00f968abee9d2f969f36a3f4c2ae4f

非常駐車帯と展望デッキを通り過ぎると、まもなく頂上です。頂上の高さは6%の勾配を750mほど進んだところなので、約45m、なるほどよく考えたら結構な高さです。

Img_2b0694fb7ff88bc61b98ad83c810be38

頂上を過ぎて、ここからは下り坂です。自分の体重を推進力に利用(?)して、ゴールを目指します。


海風を感じながら、気持ちのよい往復約30分です。



今年の1月で3年目に突入した弊社ですが、かねてからの念願であった、 「増築工事」 が完了しましたのでご報告とご案内をします。


増築といっても、事務所の屋上にペントハウスを建て増したわけではなく(借家ですし)、弊社ホームページ  (Click!)  に、もうひと部屋、あたらしい項目を追加しました。


あたらしい項目は 「家づくり資料室」 (Click!)  といいます。


その中身ですが、


「これだけ知っておけば、家づくりをはじめるときに困らないで済む」 


トピックのひととおりが揃っています。これまで当ブログに書いてきた記事を軸に、加筆修正をおこないました。 「家づくりをはじめるときに困らない」 と書きましたが、現在計画進行中の方(の疑問の解消)にも役立てていただけそうです。ひろく利用してもらえるよう、それぞれのトピックは、特定の製品、工法や団体に偏らないように書いたつもりです。


広告にはない公平さを下敷きにして、専門書を読んだ際に抱く問い(あるいはツッコミ?)、 「じゃあそれはつまり、ひと言でいえば、具体的にはどういうことなの?」 に対する答えを揃えています。


これから家づくりをはじめる方のガイドマップに、また現在家づくりを進めていらっしゃるかたの 「アンチョコ」 に、ご活用いただければ幸いですm(_ _)m


「家づくり資料室」 (Click!) 
Img_a5570333482ab289369fc6dd4075b112

一般の建築主さんに読んでもらう本として企画されたものの、連載された 「日経アーキテクチュア」 (建築分野の専門誌) では、予想に反してプロからの反響が大きかったというこの本ですが、実際に読んでみると、なるほど 「歯ごたえ充分」 で、恥ずかしながら正直に告白すれば、一次エネルギー消費量、そして戦前からの用途地域の変遷については、ああそうだったのかと、ここでしっかりと学ぶことができました。


本は、


第1章:省エネの基本
第2章:木造住宅
第3章:住宅の納まり
第4章:住宅の設備
第5章:住宅の構造
第6章:住宅の法規


の6つの章から成って、それぞれの分野について、宿谷昌則さん、三澤康彦・文子さん、伊礼智さんなど、現在第一線でご活躍の、実務者の皆さんのお話がインタビュー(講義)形式で綴られています。


それぞれのトピックは、


「混同しがちな断熱と遮熱の役割」 (第1章)
「床や屋根が弱いと力が壁に伝わらない」 (第2章)
「木造住宅に対する2つの誤解を解く」 (第2章)
「敷地境界と建物の関係、もめないルールは?」 (第6章)


など、合計50項目で、それぞれ絶妙な構成と目のつけどころです。 「日経アーキ本」 ではおなじみの宮沢洋さんのイラストも、いい味です。これまでの 「家づくり本」 ではいまひとつ腑に落ちない方や、雑多な情報に振り回される前にしっかり 「軸」 をつくって家づくりに臨みたい方、あるいは計画を進めるなかで疑問をお持ちの方に、専門用語にすこし骨が折れるかもしれませんが、「よく効く」 はずです。