渡辺浩二設計室 のブログ

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ホームページ内の 「家づくりの流れ」  (Click!)  でも触れていますが、弊社は基本設計の最終工程で、計画案の模型をお作りしています。


基本設計図をもとに作製した、縮尺50分の1の模型をご覧いただきながら、


・室内と外観のボリューム
・室内への光の入りかた
・外部からの室内の見えかた


などについて、確認と検討の打ち合わせをおこなうのですが、今回は、先日クライアント様にお渡しした模型の外観の一部をご紹介します。

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西側立面、この建物の正面です。


正面が、幹線道路である県道に面することから、開口部は最小限にとどめています。駐車スペース分の奥行きを経て、この壁面が 「ウチとソト」 を明確に隔てる、いわば界壁としての役割を果たしています。

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建物正面から南側 (庭側) に回り込んだ、西南西方向の外観です。


外壁面から南側に、約1.2メートル張り出した位置に柱を建て梁を組み、その上に屋根を架けています。柱梁と屋根、そして西側壁面の裏側とウッドデッキで囲まれたこの空間は、室内と室外を曖昧に繋ぐバッファゾーンとなることを意図しています。


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基本設計の段階で質感のある立体 (=模型) をご覧いただいて、建物イメージをクライアント様と設計者が共有することは、この後に続く実施設計、そして実際の工事期間のあいだのブラッシュアップ、さらによい家への磨き上げのための 「ベースづくり」 にはとても重要で、大切な工程です。


当日のクライアント様との打ち合わせのなかでは、窓越しの室内、あるいは 「窓越しの室内を介して見える」 外部の表情などを模型を持ち上げたり引き寄せたり、屋根や2階の床を外して室内をご覧いただきながら、いろいろと話は尽きなかったのですが、そうするうちにこの計画案は、第一印象 (建物正面) は、どちらかといえば閉鎖的な感じではあるけれど、接する角度を変えるほど、あるいは建物正面から奥に進んでゆくほどに、生活感 (というのか人情味というのか) を増してゆくプランだなあ、とのイメージを共有することができ、私も、この打ち合わせの中で腑に落ちました。そして、共有されたイメージを足場に、尽きない話がさらに進んだその結果、この計画案の 「もうひとつのコードネーム」 は、


「ツンデレの家」


に決定いたしました (^^)


松江市内の計画です。
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昨年秋に、当ブログにてお知らせした 「地域型住宅グリーン化事業」   (Click!)  ですが、対象案件である 「新雑賀町の家」 の、


・建築確認
・「長期優良住宅」 の技術的審査
・所管行政庁 (松江市) の認定
・オープンシステム分割工事請負契約


を書類にまとめて、先日交付申請をおこないました。事務局 (イエヒトさん) を経由して現在、国交省の出先機関に向け郵送されている最中のようです。写真は関係書類の一部ですが、こうしてあらためて紙に出力したものを見ると、そういえば前回もそうだったよなあと思い出しながらも、なかなかの分量に驚いています (写真左側の 「技術的審査」 の書類と図面の枚数を試しに数えたら、あわせて250枚を超えていました) 。


5年前の 「超長期優良住宅 先導モデル事業」 と比べると、 (事務手続きの諸変更を除けば) 設計上の要求事項は基本的には変わりはなかったのですが、例えば、温熱計算には個別の計算書の提出を義務付ける、といったように、これまでの 「仕様規定」 から、個別計算になるぶんだけ、設計の自由が拡がっている印象で、やや専門的な話をすれば、壁内結露計算をおこなうことにより、防湿層不要を明示することも可能となっています。


それぞれの計算ソフトも、公的機関などから配布される無料ソフト (エクセルベース) が必要充分を超える 「仕事ぶり」 で、技術的進歩の恩恵に 「便利になったものだなあ(^^♪」 とホクホクしながら計算をおこなうことができました。審査機関との質疑応答も、FAXからメール添付のデータ交換に進化していました。


現場は地縄を張り終え、週末の地鎮祭を経て、まもなく着工です。