渡辺浩二設計室 のブログ

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一昨年の 「床下潜入リポート」  (Click!)   、 昨年の 「床下探検記」  (Click!)   に続いての 「床下シリーズ第3弾」 は、それら床下への入り口である、床下点検口のご紹介です。


構造計画の際、1階床の基礎梁の区画ごと (=複数個所) に床下点検口を設けるような設計にすると、床下部分に人通口をつくらなくてもよいので、基礎梁の断面欠損を防ぐことができます。が、点検口に一般的な建材製品を用いると、意匠的には、アルミのフレームなどが 「妙に」 目立ってしまいます・・・

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そこで、上の写真のように、床板に鋸目を入れただけの、 「フチなし点検口」 を大工さんに作ってもらい、基礎梁の区画ごとに配置しているのですが、これならば、妙に目立つこともなく、意匠上の違和感もありません。点検口の (写真から見て) 上部中央に見える赤茶色の楕円形は開閉用のつまみで、主に木製建具などに用いられる、皮製の引手を流用しています。

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つまみを持って手前に引くと、思ったよりも軽く、断面に目をやると、仕上げ材 (杉無垢板15mm) と下地材 (構造用合板24mm) が、重なって層を成している様子がよくわかります。


一昨日できあがったばかりのこの点検口は、秦 (はた) 棟梁の力作です (ありがとうございます) 。

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先月、所用で東京まで出掛けたときのことです。


池袋で用件を済ませて時計をみると、帰りの飛行機には、まだ1時間ほどの余裕があります。そこで、念のために下調べしておいた 「ある場所」 を目指すことにしました。近くの交番で位置を再確認して池袋駅を南下、 (上の写真の) 豊島都税事務所をやり過ごして、

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東京芸術劇場の前を通過、池袋警察署をすぎてしばらく進むと、

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その先からガラッと街の雰囲気が変わる、なんというのか、 「結界」 のような場所 (おそらく用途地域の境、でしょうか) に出くわしました。ためらわずにそのまま南下を続け、住宅街に入ります。


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住宅街に入ってしばらくすると、案内看板があって、その案内に従って進み、進んだ先を左折してしばらくすると、そこには、

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自由学園明日館 (1921年 設計:フランク・ロイド・ライト) がありました。


残念ながら開館時間内には間に合わず、中に入ることはできませんでしたが、現地を訪れることができたのは本当にラッキーでした。田部美術館 (1979年 設計:菊竹清訓) (Click!)  を見学した際にも同じように感じたのですが、明確な意図 (いやむしろ意思、か・・) を持った建築物と、その建築物に関わる方々との関係は、その建築物の佇まいに確実にあらわれていて、その 「佇まい」 には、街並みのはじまりとして、場所の持つ空気を変える、あるいは変えないで保つ力があるのだと、あらためて実感できたように思います。写真を5枚までしか掲載できない、当ブログフォームの都合上掲載できませんでしたが、明日館から通りをはさんだ向かいには、婦人之友社ビル (1963年 設計:遠藤楽) を目にすることもできました。 


と、充実の一時間を過ごし、ホクホクしながらリムジンバスに乗り込んだのですが、道中事故渋滞に巻き込まれて飛行機の時間に間に合うのか、ドキドキしながらの帰り道でした (^^;