渡辺浩二設計室 のブログ

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昨年秋にスタートした本計画は、年明けに基本設計がまとまり、現在実施設計中です。


私は、実施設計は、断面の検討からはじめることが多いのですが、既存改修と増築とを組み合わせている本計画でも、既存部分 (上の写真の赤いほう) の高さ方向の情報を抑えながら、増築部分の床レベル、桁高、小屋組などを選択・決定したのち、平面詳細の検討に入っています。

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上のスポンジ製ローラーの写真を見て、おおと身を乗り出し、思わずブログタイトルのような名前を付けたくなったそこのアナタ、これ、雨降り翌日の土台敷きの前や上棟の次の日にあったら便利そう、ですよね?

このローラー、先日伺ったNEXTSTAGEさんの第三者監査の際に、現場で見つけて写真を撮らせてもらったものなのですが、現場監督のYさん曰く、便利だよお、とのことでした。先程調べたら正式名称は、「らくらく吸水ローラー」  (Click!)  という名前で、リンク先のAmazonの紹介によると、グラウンドなどの水はけにも用いるようです。


2000年におこなわれた建築基準法改正や住宅保証機構、かし保険の整備などから数えてまもなく20年になりますが、このあいだに一般的な木造住宅の構造は、 「一定レベル」 の仕様が業界内の標準 (もちろん例外、足りないもの、やり過ぎのものはありますが) となり、基礎構造においては鉄筋コンクリート総土間の、いわゆる 「ベタ基礎」 が標準となっています。


このベタ基礎、地盤面に接する面積が増える分、単位面積当たりの必要地耐力は少なくて済み、また、鉄筋コンクリートの一体構造となるために構造体の強度が高くなるため、 (地耐力調査で) 比較的柔らかいと判定された地盤でも、くい打ちなどの地盤改良工事が不要であったり、一体構造であることを活かして、床下空間を 「室内の空気層エリア」 となるように断熱し、この空間をエアコンなどで暖めることで、空気を熱源 (冷媒) とする床暖房 (いわゆる 「床下エアコン」  (Click!) ) をおこなうことも可能です。


と、上に書いたようないいことづくめのベタ基礎ですが、工事期間中、屋根が架かる前に雨に降られると、基礎内に雨水が溜まってさながらプールのような状態になり、湿度が大敵である木構造では、この雨水をいかに効率よく早期に排水するか、その都度頭を悩まされます。


これまで排水方法には、例えば基礎立ち上がり側面に仮設の水抜き穴を設けたり、排水用ピットを設けてポンプで排水するなど、いろいろと対策は考えられ実践されているものの、私の知る限りでは、土間表面に残るわずかな水分は、タオルやスポンジなどを被せてバケツに絞って、を繰り返す 「人海戦術の家内制手工業」  (Click!)   でしか取り除く方法がありませんでした。


といったところで発見した土台敷きその前に、ではなくて、らくらく吸水ローラーだったものですから、現場で見つけて、おおと身を乗り出してしまいました (^^;

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吸い取った水分は、上の写真のように、専用の金物に本体をひっかけ、上から押さえると、スポンジが軸方向に (この発想がスゴい!bravo!) 縮んで水分が絞りだされて・・・

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バケツ内に溜まります。


少し前のブログでご紹介した 「左利き用スケール  (Click!)  」 もそうですが、必要に迫られての道具類の進化というのは、まさに日進月歩なのですねえ・・・