渡辺浩二設計室 のブログ

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夏におこなった前回の更新から、気がつけばもう年末となってしまいました (長い間失礼しました) 。 暦をみると今日は大雪、ほんとうに時間の経つのが速いです。


上の写真は、夏前頃から設計をすすめていた茶室の改装計画で、写真中央右手、床面近くの位置に軸材で囲まれている2尺※四方は、茶室来客用の出入り口である、躙り口 (にじりぐち) です。 露地や待合などは年をまたぎそうですが、茶室は年内の完成となりそうで、現在、棟梁が腕に撚りをかけながら 「フル稼働」 (^^) されています。

※約70センチ弱

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米子市の南、西伯郡伯耆町での計画です。

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以前のブログ  (Click!)  で模型をご紹介した 「柳瀬 (やなぜ) の海の家」 は、今週から既存建物の解体工事が始まっています。柱、梁を可能な限り新築部分に転用する本計画は、解体工事の工程が、


1:まず、床や外壁、屋根などの仕上・下地材を撤去して、 「構造体だけ」 の状態にする
2:露出された構造体を、樹種、断面、劣化などの状態をみながら選定し、解体する
3:最後に、残った基礎と外構を撤去し、整地をおこなう


の、3段階に分かれていて、現在は1工程目の、室内の仕上・下地材の撤去をおこなっています。


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座敷の天井が剥がされ、小屋組みが現れました。およそ80年ぶりに人目に触れることとなった構造材は、現在の標準より 「ひとまわり半」 ほど大きな断面で、写真右側下部に写っている、縁側屋根を支える円柱状の大断面梁、いわゆる円桁 (えんげた) もそうなのですが、みるからに豪快な印象です。


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ピンボケで申し訳ありません。製材された梁には、上の写真のように長さや樹種、等級などが書き込まれていて、さらに目を凝らすと、製材所の屋号も記されていました。


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クライアント様から伺った話では、構造材などの一式は、敷地北側に開ける日本海から、船によって運ばれてきたのだそうです。先程の小屋梁もおそらく、港で人の手によって陸揚げされた後に、これまた人力によって積み上げ、組み立てられたのでしょう。


およそ1世紀前、先人の知恵と工夫によって棟上げされた木材たちに、あらたな役割を担ってもらえるよう、これからクライアント様、棟梁、設計者が知恵を絞ります。 「さあ、君たちに何ができるのかな?」 と、露わになった、古の材たちからの問いを感じながら、引き続き工事の進捗を見守ってゆきます。


年内のブログ更新はこれで終了します。本年もたいへんお世話になりました。皆様どうぞよいお年をお迎えください。